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東建ホームメイトカップ 2005
「僕らが、ホンモノのゴルフをお見せします!!」ディフェンディングチャンピオン・藤田寛之
「オフの間に、満足いくスイングが完成できなかったので…。コンディションは悪かったですが、芹澤さんにいろいろアドバイスをもらいながら、今日は非常に中身の濃いラウンドができましたよ」。襟足からしずくを滴らせながら、ディフェンディングチャンピオンは充実感を漂わせた。
1年ぶりに舞い戻ってきた舞台。昨年の興奮が、よみがえる。
最終日、最終ホールで5メートルのバーディパットを決めて、劇的な逆転優勝を飾った。
思わず飛び出した、ガッツポーズ。普段は、プレー中にあまり感情をあらわにしない藤田には珍しい「生まれて初めて出た無意識のパフォーマンス」だった。
今年は、開幕戦での連覇がかかっている。
当然、狙っていきたい気持ちはあるが、「でも本音ではやっぱり、シード権の保持が先かな・・・」。
今年プロ13年目を迎えるが、開幕戦はいつもそうだという。
「オフにどんなに練習を積んできても、初日の1番ティに立つと緊張と不安のあまり、すべてがからっぽになってしまうんですよ」と藤田はいう。
何年、経験しようと初戦のプレッシャーには、いつまでも慣れるということがない。
「今年も、この緊張感を吹き飛ばす好プレーでファンを魅了したい」と藤田。
押され気味の女子ツアーに対抗するためにも、「内容の濃いゴルフで、ツアーならではの緊張感をファンのみなさんに感じてほしい。・・・僕らが、ホンモノのゴルフをお見せますよ!」。
身長168センチの小さな体に、新シーズンへの意気込みを詰め込んでいる。