最終18番では2打目が入りかけのバーディ締めで「64」とした。
通算16アンダーまで伸ばして3位タイまで順位を上げたが、2位の中島啓太とだけでも差は6つ。
首位を走り続ける金谷拓実とは実に9打差。
「これだけいいスコアを出しても、これだけしか順位が上がらないんだ」という観念も少し。
一方で、「いま日本ゴルフ界を引っ張ってくれている2人。どんどん伸ばしてもらいたい」と、応援する気持ちも一杯だ。
「その2人におじさんも、どれだけいいものを勉強させてもらえるかな?」。
若い2人の最終日最終組に割って入った。
38歳。
「腰が痛かったり、それなりにガタは来てます」と、苦笑いする。
「それを言い訳にしたくなるときもあれば、痛いなりに力が抜けていいプレーができる感じもある」と経験を糧に、この日も同組の谷原秀人らと「楽しく回ってきました」と、しゃかりきに絞り出したビッグスコアではなかった。
ツアー初優勝を飾った2016年の「日本ゴルフツアー森ビルカップ Shishido Hills」で獲得した5年シードはすでに有効期限が切れている。
「あとどれくらいツアーにいられるか。カウントダウンが始まっている」。
開幕から3戦連続の予選落ちに危機感を強めた今季5月にジュニア期から旧知の飯島茜(いいじま・あかね)プロに師事するなり、「ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント」で4位タイ。
そこから予選通過を続けるなど、波が来ている。
「何年シードを持っていようが、ゴルフに貢献していきたい気持ちは変わらない」と、会場に子どもの姿を見つけると、つい構ってあげたくなるサービス精神の虫。
「いま目の前にベストを尽くしてやればいい」。
若い首位の背中は見えなくても塚田は塚田の道を行く。