大西と共に、転戦を続けてきた米二部「コーン・フェリーツアー」から、4ヶ月ぶりにいったん戻った。
今季15試合に出て、予選通過は6回。13位が最高で、ポイントランキングはまだ128位。
開催コースは、今週の富士桜のほうがよほどモンスターだ。
むしろ「日本ツアーより、コーンフェリーのほうが簡単に感じる」。
ただ、難題はそこで繰り広げられる大量アンダーの戦いに入れないこと。
「伸ばさないといけないコースで、伸ばせないと置いていかれる。その状況に、難しさを感じる」と、異次元のバーディ合戦に引け目を感じっぱなしだ。
「なかなか、自分のイメージしたとおりにいかないのが続いている」という苦戦も「自分のゴルフストーリーの一部なので」と、渡米前と変わらず、柔らかに言う。
プロ3季目。
「本でたとえれば、最初の何ページも行っていない」と、悲観しない。
先週、米二部ツアー史上初の4日間ボギーなしで2週連続優勝を飾ってレギュラー昇格したチャン・キムも、日本ツアーで通算8勝を重ね、20-21年には賞金王に就いた。着実に実績を積みながら、何度もQTに挑戦し、やっと今年初参戦にこぎつけての快挙だった。
「日本ツアーのQTも、何度も受けて・・・と思いますけど、それはアメリカの選手も同じで、何回も受けて、やっと通ってコーンフェリーで何年もやって、やっとPGAツアーに上がって・・・。そういう選手ばかりというイメージです。一発で上手くいこうというのは、限界がある。一歩ずつ成長することが大事」と、地に足ついている。
次週また、アメリカに戻って、テネシー州の「シモンズバンクオープン」でなんとか結果を残して、残り3戦に進めるかどうかの瀬戸際。
「ここからいきなりジャンプアップは難しいと思いますけどあまり落ち込むことなく、どれだけ右肩上がりで終われるか」。
ダメでも、また挑む。
今年、初出場の「全米オープン」で予選通過を果たしたことで、QTセカンドから再挑戦できる権利は確保してある。
「せっかくこの1年やってきたので。贅沢な時間だったと思いますし、よい時間を過ごせたと思いますので、これをどうやってつなげていくか。それが大事」と桂川もまたへこたれない。
「今週は久しぶりに帰ってきて、懐かしいのと、みんないるので楽しいのと」。
今週月曜日に帰国したばかりで時差ボケもあるはずだが、「体は全然問題ないです」と、心も軽やか。
「今週はしっかり上位争いして、ファンの皆さんにもアピールできたら」。
つかの間のホームを満喫してまた旅立つ。