最終日を3打差の通算13アンダーから出て、5バーディボギーなしの「67」を記録。
2位と1差の通算18アンダーで逆転し、若手を圧倒した。
17番で奥カラーから6メートルを沈めて大混戦を抜け出すと なぜか、勝負の合図の最終パットを同組選手の誰よりお先に沈めた。
2年ぶりのシーズン2勝も、ガッツポーズのかわりに、首をかしげて「なんで僕が強いんですかね?」。
6月の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」では2打差を追いつき、ハタチの長野をプレーオフで破った際にも「まさかオレが」と唖然としていた。
「また逆転・・・ほんとですね。最近、まさか自分がという勝ち方ばかりをしてるので。ほんとにオレでいいのかな、と」。
遠慮がちに喜ぶ。
自身36度目の最終日最終組でプレーした中では、15回目の勝利。
大会は2度目の最終組で、2014年に宮本勝昌とのプレーオフで2位に終わった雪辱も果たした。
過去通算18勝中、北海道の大会が4回。でもここ輪厚は過去16回の出場で、優勝はまだなく、「輪厚では勝てないのかな、と思っていたので。今年、勝てて本当に嬉しかった」と、伝統の一戦に歴史を刻んだ。
祝福の水シャワーには、現在賞金2位の大学後輩、金谷拓実の姿もあった。
「先輩だぞ!」と、威嚇もむなしく、水浴びし「ここにいる金谷や、中島など新しい世代がどんどん出て来て、白熱した賞金レースをしていて男子ゴルフは面白いのでぜひまた会場に足を運んでいただいて、応援宜しくお願いします」と、最後は選手会長の顔で挨拶。
「これで19勝目。この年になっても今季2勝目ができました。また3勝目を狙って秋の陣、もう少し頑張って、若手を痛めつけようかなと思いますので、また40代にも応援宜しくお願いします」と、ユーモアを交えてちょっぴり憎たらしく締めくくった。