プロ3季目の24歳。
桂川有人(かつらがわ・ゆうと)は「そうですね・・・」と、ゆっくり吐きだした。
「平常心と言いますか。いつも試合は冷静にって意味では、淡々と自分のプレーをするんですけど心の内ではリベンジしたいっていうのはあります」。
初出場だった昨年の雪辱戦だ。
4打差の首位で出ながら、最後18番で河本力(かわもと・りき)に逆転負けを喫した。
2打目は、ほぼ同じような位置に落ちたが、桂川のボールはわずかに河本よりピンの外側。
先に打った桂川がチャンスを外し、後から打った河本が決めきって決着。
「見せちゃいましたね・・・」と、惜敗だった。
地元愛知県の清須市出身。2日目から首位に立ち、大好きなプロレスラーの決めポーズで自身初の三好を沸かせ続けたがその年、初優勝の「ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」に続く2勝目は逃した。
でも、どんなに悔しくても、心を一糸乱さずいられることが最大の武器。
「昨年あたりから、調子の波がなくなった感じ。平常心でやることが結局そこにつながるのかな」と思いは内に秘め、「ゴルフは長い競技なので、気持ちばっかり前に行ってもうまくいく競技じゃないので、優勝したときにそういう実感も得られるのかなと。そういう楽しみもありながら」とアメリカ帰りの今週は、きゅうきょお願いした心強い相棒と、ほのぼの散歩。
石川遼の妹、葉子さんとはときどきゴルフもする仲だそうだ。
「今年の初めにキャディさんが見つからなかったときは、お願いすることがあるかもしれないとは伝えていて。その時、いいよと言ってもらっていたのでそれが今週になりました」と、初タッグ。
今季、米二部コーンフェリーツアーから挑んだPGA昇格も出場資格も届かなかったが、また予選会から再挑戦するつもり。
11月のセカンドステージから渡米を予定しており、何度でも這い上がる覚悟だ。
<中継スケジュール>
08:10~15:30 16番ホールLIVE配信
14:48~16:50 東海テレビローカル
24:30~25:25 ハイライト