「64」で回ってきた初日から一転、この日は2バーディ、1ボギーの「70」と伸び悩んだ。
それでも「昨日より、すがすがしい気分」と、どこか楽し気。
「きょうは昨日と変って、グリーンが硬く速くなった」という難条件だったが、「バーディ量産というよりは、難しいコースで耐えるほうが好き」と、むしろ嬉々として、「後半は全部ピンチ」という窮地をことごとくしのいで来た。
奥の逆目のラフに外した後半8番では、空振り覚悟のロブショットを1.5メートルに寄せて「神がかっていた」と、自画自賛。
「一歩違うと3オーバーくらい行っていたかも。アプローチとパットが今日は100点。全部しのぎました」と我慢できたのは、日大の後輩キャディ、島野隆史さんのおかげでもある。
本大会は2017年から5年連続出場して、トップ10が2度。
特に2年目の2018年は、6位タイに入って初シードにランプを灯すと、翌10月の「マイナビABCチャンピオンシップ」で川村昌弘とのプレーオフを制してツアー初優勝。
大躍進の契機とするなどゲンの良いコースだ。
獲得賞金500万円にもまだ届かず、賞金ランキング87位で来た今年もまた三好での奇跡を願う島野キャディに、「ここでダメだったらもう終わりですよ、と。腹をくくってくださいね、とハッパをかけられました」と、苦笑する。
「日に日に難しくなっていく。調子いいから楽しいですけど、悪かったら地獄かなと思う」と、三好の怖さも知っている。
でも「僕の性格上、まずはシードと守りに入るといつもズルズル、ギリギリになっちゃう。どうしても堅くなっちゃう。一応、今回は優勝目指してやってみます」。
昨年、一昨年には共に終盤戦でのホールインワンで、シードを確定させている。
ミラクル男が今度も三好で奇跡を起こすか。