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デイフェンディングチャンピオンは尾崎将司

1973年に行われた第1回大会のチャンピオンが、2002年の第30回目で再び頂点に立っ た。藤田寛之との激戦を勝ち抜いて、同一大会7勝目、55歳7ヶ月と29日は自身の持 つツアー最年長優勝記録も更新だ。その瞬間、ジャンボが指を一本高々と突き立て た。
「まだまだこれからだよ!」通算113度目の優勝シーンで、早くも、次の勝利を宣言 だ。
2000年のサン・クロレラクラシック以来、勝てなかった2年間。試合が終わって自宅 に戻ったその日のうちにも黙々とトレーニングに励み、肉体にムチ打つジャンボの姿 があった。「いつか復活できる、との信念を持ってやってきた。ゴルフって言うのは 追求すればするほど悪い部分が出てくるが、その中から良いものを追い求め、戦い、 成果を出してはじめて人間としての充実感がある」(優勝インタビューから)。強靭 な精神力で、いつでも前だけを見つめて勝ち取った、777日ぶりの栄冠だった。

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