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ウッドワンオープン広島ゴルフトーナメント 2003
『全部、入る気さえした』怒涛の10バーディ、63のコースレコードタイで桑原克典が急浮上
「こんなゴルフは、年に1回あるかないか」という絶好調ぶりで、桑原克典がこの日9 アンダーを記録。63のコースレコードタイ記録で、一気に優勝戦線に浮上してきた。
グリーン上に苦しんだ前日初日とはうってかわって、「打てば寄る、寄れば入る」という状況。普段なら、ラインを読んでからアドレスすると「あれ、やっぱり逆かな」 などと最初決めたラインに迷いが生じて、打つ直前まで逡巡することも多いのだが、 この日ばかりは当初の読みがピッタリと一致。どんな場面でも「良いイメージでカップにむかって立つことができた」ことで、がぜん、上昇意欲が高まった。
「良い雰囲 気だし、今日はトータル5アンダーを目標に、全ホール攻めていく」。前半インの4 バーディで、スタート時の予選カットギリギリのスコアから、あっという間にアンダーパーに戻して6番のバーディで、“ノルマ”もクリア。
「こうなると、残りホールも全部、入る気がしてきた」と勢いに乗って、7番、8番でもチャンスを決 めて、5番から怒涛の4連続バーディの通算7アンダーは、首位と3打差4位タイ。「今日はほ〜んとうによう入りましたね!」。
先週の日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップでは、41度もの熱を出して途中棄権した。2日間の点滴生活で復活したものの高熱のために筋肉が弱って「フラフラしたり」と、今週も若干、その影響は残っているが、「優勝?こうなったらもちろん、狙っていくよ」10バーディ(1ボギー)を奪った興奮もさめやらぬまま、決勝ラウンドにむけ気合いを入れ直した。