ベルギーのコルサールツと、スペインのカブレラベリョと共に挑戦した「Japanese calligraphy=書道」で異文化交流した。
欧州ツアーの2人はもちろん初体験だ。
「・・・緊張するよ~」と、ぷるぷる震えるコルサールツ。
「簡単な字にしてください」と、懇願するカブレラベリョを横目に“ホーム”の桂川はスイスイと・・・・・・・・・とは、なかなかいかないようで。
「習字は多分、僕も中学校以来です。年賀状も最近は書かないし・・・」と、神妙だったがなかなか達筆。
指導にあたった地元静岡在住の著名な書道家・赤澤佳心(あかざわ・けいしん)先生は、ほぼ欧州勢にかかりきりだったが、桂川は先生のお手本を見よう見まねでサクサクと作品を完成させた。
コロナ禍で、やむなく「とりあえず日本トーナメント」として開催された22年大会でツアー初優勝を飾った。
大会主催の国際スポーツ振興協会(ISPS)所属選手として、2度目のホストVに期待がかかる。
昨季は、米二部のコーンフェリーツアーに挑戦。
「30人がPGAツアーに行ける」と、期待を持ったが昇格には至らなかった。
再び日本ツアーでチャンスを伺う今季。
賞金3位に付与される欧州ツアーの資格など、「世界につながる道はたくさんある。それをいかに拾っていけるか」。
欧州共催の本大会も、もちろんそのひとつだ。
「日本ツアーのメンバーとしてチャンスを活かせるように。ベストを尽くしたいと思っています」。
書道の仕上げの最後にしたためた「勝」の一字は控えめでも、燃える赤字に気持ちがこもる。
大会主催の半田晴久・会長に「尊敬するな、凄いと思うな、雰囲気にのまれるな」と、金言をもらったのは2年前の全英オープン時。
アドバイスを力に、初出場で予選を突破。47位の成績を残した。
「今週も意識しすぎず、常に良いイメージを持ってやれれば結果はついてくる」。
欧州共催でものまれない。