実測163ヤードの13番で7アイアンを握り、試合では2009年「三菱ダイヤモンドカップ(最終日4番ホール)」以来となる自身5度目の快挙を達成した。
「コック早めにパシっと締めた」という渾身の1打は、昨秋から師事する谷将貴コーチのアドバイスをみごとに体現したもの。
加齢による視力低下により瞬間は見えなかったが、同伴競技者の歓声を合図にハイタッチ。
背後のホールインワン看板300万円(提供ACN)にも大喜びで駆け寄ったが「決勝からでした~」と、ずっこけるオチもつけた。
1差4位で10番から出て4ホール目。
まだ、2日目が始まったばかりだったが、ネット中継「ALBA TV」のライブも一報に大盛り上がり。
50歳以上の達成は、今回で12例目(10人目)だった。
コメント欄には、夕子夫人らしき書き込みもありベテランの快挙に沸いた。
その後もスコアを伸ばして、3メートルを沈めた17番ではカメラに向かってピースサインも出た。
一時は通算7アンダーで、トップに立ったが、前半最後の18番でボギーを打って以降は、足踏みしたまま後退。
一昨年9月の「パナソニックオープン」以来の予選通過は、けっきょく通算5アンダーの4位にとどまったが、それでも52歳103日目の優勝も睨める好位置だ。
「もう通ったとて…。あまりにレベルが高すぎて。無理かな」と、昨年はレギュラー予選会のQT受験を見送り。
だが、主催者推薦で出てきた今季初レギュラーで、いきなり上位で奮闘し「それ目指して…」と、欲も出る。
勝てば、ジャンボ尾崎(55歳241日)と、故・杉原輝雄氏(53歳178日)に次ぐ、最年長V記録。
また、史上最長のブランク優勝となる。
ちなみに現状の同2位は、横田自身が持つ13年19日で、1997年の全日空オープン(現・ANAオープン)以来の通算2勝目を飾った2010年のキヤノンオープン時。
今回、13年と203日ぶりに勝てれば、長谷川勝治氏の13年82日ぶり(1980年静岡オープン~1993年よみうりさっぽろ)を抜く。
今週は、横田のほかにも片山晋呉(通算4アンダー8T位)と藤田寛之(通算2オーバー49位T)もともに予選を突破。
50代が3人も決勝に進出した。
その最上位で挑む横田。
「体は干からびてるけど、粘り気を出して食らいついていく」。
なお、この日は横田のほかに、プロ3年目の宇喜多飛翔(うきた・つばさ)も、実測183ヤードの15番パー3で自身試合で2度目のホールインワンを達成。
残念ながら予選敗退したが、主催の関西ゴルフ連盟(KGU)からご褒美の15万円をいただき「いいことありました」と、嬉しそうだった。