海沿いに這う会場ロイヤルトルーンのレイアウトはアウトコースで一方方向にひたすら行って、行って、行って…、インで今度は逆方向にターンして、戻って戻って戻って…を繰り返す。
予選ラウンドからワンウェイ方式で、全員1番からスタートし、初日は最初9ホールで強いアゲンスト風がずっと続いたと思ったら、インで一転、フォローになった。
11人の日本勢&JGTO選手は多くがいきなり苦しい初日となった。
母国ツアー「韓国オープン」2位の資格で7年ぶり、2回目の出場を果たした宋永漢(ソン・ヨンハン)はイーブンパーの18位タイにつけた。
欧州・DPワールドツアーで6季目を戦う川村昌弘(かわむら・まさひろ)は、英国の最終予選会を突破して、6年ぶり2回目の出場。
「ダブルボギーは2つあったんですけど、よく我慢できた1日。ヨーロッパでプレーするのも長くなってきて、こういうスタイルのコースもびっくりしなくなったのかな」と、1オーバー・31位タイの滑り出しに「明日以降も1打1打いいプレーができれば」と、話した。
昨年の「日本オープン」優勝の岩﨑亜久竜(いわさき・あぐり)と、昨年白血病を発症し、公傷で一昨年のアジアンツアー「ワールドシティ選手権」2位の資格が適用されたマイケル・ヘンドリーは、初日3オーバーの69位タイ。
5月のミズノオープンで3年ぶりの通算3勝目で、3年ぶり2回目の全英オープンを迎えた木下稜介(きのした・りょうすけ)は、同学年の松山英樹らと共に4オーバーの82位の出だしに、「練習ラウンドとは違う風が吹いて、うまく対応できなかった」と、悔しそう。
「パットさえ決まってくれればアンダーに戻せると思うので、最後まであきらめずにやりたいです」と2日目の巻き返しを誓った。
昨年の欧州・DPワールドツアー上位者の資格で初出場する久常涼(ひさつね・りょう)は、ミズノオープン3位の資格で、2年ぶり2回目の出場を果たした桂川有人(かつらがわ・ゆうと)らと共に、5オーバーの96位タイ。
「冷たく、重い風がずっと吹いていたのでそこのアジャストができなかったり、残念なラウンドでしたけど、今の実力はこんなもの。我慢比べの1週間になるかなと思う。明日にむけて準備をします」(久常)。
そのほか、昨年の欧州・DPワールドツアー「豪州オープン」2位で4年連続4度目の出場を続ける星野陸也(ほしの・りくや)は8オーバーの138位タイ。
フェデレーションランキング1位の資格で3年連続3回目に挑戦する昨季賞金王の中島啓太(なかじま・けいた)は9オーバーの145位タイ。
ミズノオープン2位の資格で初出場する韓国の高君宅(コ・グンテク)は10オーバーの152位と、それぞれ出遅れた。