風が止んでも痛感したコースの難しさ。
特にバンカーに入れるとチャンスはなかった。
「おもしろくないですね…」と、苦笑いでこぼしたのは、いきなりスタートの1番だ。
グリーンサイドのバンカーに入った3打目は大目玉。
「一番チャンスがあるかな…」と、打ち出した方向は、グリーンと逆の隣の2番。
4打目でやっと乗せたが、2パットのダブルボギーが先行した。
「バンカー入ったら狙えない」と、後半15番のダブルボギーもまた、2打目がバンカーから出しただけのショットになった。
10番や12番もボギーと苦戦し、バーディ0個と手も足も出ず、通算スコアは11オーバー。
「明日は後ろに選手がいない…」と、最下位に近い順位まで落として苦笑をしたが、母国の公式戦「韓国オープン」2位の資格でせっかくつかんで来た7年ぶり2度目の舞台だ。
「最後まで楽しくできるように頑張ります」と、明るくつとめた。
松山英樹は、同学年のヨンハンと同じ通算5オーバーの54位タイから3日目をスタートして、初日に続く4オーバーの「75」を叩いた。
7番で2メートル半のチャンスを沈めて1アンダーでターンをしたが、1メートル弱を外した10番から雲行きが一変。
「風もおだやかだったので、パープレーくらいまで戻してもう1日同じスコアがだせればちょっと面白い位置にいけるかなと思ったんですが」。
ティショットを左に曲げた11番で連続ボギーを打つなど、「なかなかスタートから思うようなプレーができず。特に後半すべてが悪い方向にいってしまった」と、バックナインの5ボギーで通算9オーバーまで落ちた。
このあと、2週後にパリ五輪が控える。
「オリンピックまで最後なので。少しでもいいプレーができて、少しでも多くバーディが獲れればと思っています」。
代表を背負う直前メジャーの最終日。
遺恨はなるだけ払拭しておきたい。