松山は、前回の東京大会で、銅争いのプレーオフで敗れ、4位に終わっている。
「3年前に自分たちの国でやったときに、プレーオフで負けてしまい、メダルを獲れなかった悔しさは今でも覚えています」と松山。
「3年間ケガもあったんですけどまたこの場所に戻ってこれてすごく嬉しいですし、3年前以上の結果を出せるように、頑張りたいと思っています」と、雪辱への思いを語った。
やはり一番の強敵は、世界ランク1位、2位のスコッティ・シェフラーと、ザンダー・シャウフェレがいるアメリカ。
PGAツアーで2人の強さをさんざん目の当たりにしてきたし、特にシャウフェレは東京大会の金メダリストであり、今年は直前の「全英オープン」で「全米プロ」に続くメジャー2勝を飾ってパリに来ている。
「メダルに一番近いのはシェフラーとザンダー。その2人を倒さなければメダルは獲れない」と、打倒に心を燃やす。
「プレーヤーは60人いる。その中でベスト尽くしたい」と、意気込みを語った。
また中島は、代表入りへの喜びを新たにしている。
2015年から8年間、ナショナルチームのエースで活躍してきたアマチュア時代。
「代表のユニホームを着させてもらい、プロ転向してもう一度ユニホームを着てプレーしたいと思っていた。また日本チームに加わることができたのは光栄。自覚を持ってプレーしたい」と、引き締まる。
会場のル・ゴルフナショナルは、2021年の世界アマチュアでもプレー。
「そのときも、ここでオリンピックが開催されることわかっていましたけど、また戻ってこれるとは、思ってもいなかった。その後の自分の活動がうまくいったので戻ってこられました」と、改めて噛み締め「タフで、それなりの覚悟と準備が必要。少しコースは知っているので。もっと練習ラウンドで情報を集めて試合できればな、と思います」と、余念がない。
「ゴルファーである前に、アスリートとして最高の舞台」と、位置付けるオリンピックでは、多種目からの刺激も大きい。
柔道の阿部一二三&詩きょうだいは、同じ日体大出身。
「応援していました。詩選手は残念ながら2回戦で負けてしまったけれど、きょうだいの力でお兄ちゃんが金メダルを獲ったのには感動しました」と、獲得の瞬間を開催前に焼き付けられたのは大きい。