この日は序盤、先にスタートしていたシャウフェレを追う形で進行していった。
首位で並んで出た1番で、約5メートルを沈めてバーディ発進し、3番パー5も取ったが次の4番では3パット。
大会初のボギーで2打差を許した。
6番では約3メートルのバーディチャンスを沈めて一瞬また並んだが、7番では約2メートルを外して2個目のボギー。
8番は辛くもしのいだが、最初のバーディトライは大きくショートしていた。
9番パー5はアプローチが寄せきれず、やや距離を残したバーディパットも逃すなど、前半9ホールは一進一退の苦しい流れになったが、折り返してすぐの10、11番で連続バーディが来た。
再び首位で立て直すと、12、13番をパーでしのいで、16番パー3はチップイン。
17番では奥約4メートルを沈めて2度目の連続バーディを記録した。
単独トップを奪い返して入った18番で、この日最大のピンチは起きた。
難易度の高い最後のパー4で、ティショットは右の傾斜の深いラフのくぼみにうずもれて見つかった。
どうにか前方のラフには出せたが、島グリーンを狙った第3打は今度、池に飛び込んだ。
乗せるのに5打かかったが、難しい距離を残したダブルボギーパットは沈めた。
危機を最小限で乗り切り初日からの首位をどうにか守ると、ため息でぷうっと膨らませた頬を、最後に少しだけほっと緩めた。
前回の代表は、銅争いのプレーオフで敗れて4位に終わった。
「優勝を目指してベストを尽くすだけです」と、松山。
東京で獲り損ねたメダルをにらむ好位置で週末のパリに臨める。
中島啓太は2日目も4バーディ、3ボギーの「70」。通算2アンダーの30位タイで週末に入る。