最終ラウンドは、3打差の4位タイから出てピン根元に落とした2番パー3を最初に、4、5、6番で3連続バーディを記録。
4番は166ヤードから約2メートルにくっつけた。
5番は手を離したティショットが木に当たり、右のラフに落ちたが、2打目は約7メートルにパーオン。長いパットを沈めると、6番では左ラフから3メートルのチャンス。
メダル圏内に食い込み、ターンした。
10番で手前約4メートルを決め、12番では左3メートルのチャンスを逃さず2バーディで一時1差に迫った。
一度は20アンダーと、独走態勢を築きかけたスペインのラームが14番のダブルボギーで転落するなど、上位が目まぐるしく動く中、チャンスパットを打ち続け、終盤も危なげないプレーでメダルを目指した。
もっとも難しい18番でも約4メートルのチャンスを作ったが、バーディは惜しくも逃した。
金のシェフラー(米)には2打、銀のフリートウッド(英)には1打及ばず、その点では腰を折り、歯を食いしばって悔しがったが、東京大会でプレーオフの末に逃していた銅メダルを獲得し、表彰台で晴れやかな笑顔を見せた。
日本男子ゴルフ初のメダルをもたらした松山選手に日本ゴルフツアー機構(JGTO)会長の諸星裕(もろほし・ゆたか)がお祝いのコメントを寄せましたので、ここにご紹介します。
「松山英樹選手、第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)男子ゴルフ競技での銅メダル獲得、おめでとうございます。
世界を舞台にした大会においては、松山選手は2021年のマスターズトーナメントで優勝していますが、今回のパリオリンピックでのメダル獲得は、またしても私たちに大きな感動を与えてくれました。
今回のオリンピック出場にあたっては、日本の代表として、国を背負ってのものでしたので、きっと想像を絶するプレッシャーを抱えての出場だったことと思います。
そのような中での銅メダル獲得は、特に若い世代、子どもたちに大きな夢を与えてくれたに違いありません。
きっと今回の松山選手の大活躍を見て、たくさんの子どもたちが人生の目標を持ち、自身を高める努力をしていくことと思います。
そのような将来を担う子どもたちのためにも、松山選手の持っている心の強さ、忍耐力、技術の高さを、これからも存分に発揮し、披露してくれることを願っています。
あらためまして、パリオリンピックでの銅メダル獲得、本当におめでとうございます」
一般社団法人日本ゴルフツアー機構 会長 諸星 裕