松山英樹は「残り3ホール…4ホールまで、金を獲るチャンスがあったので悔しいです」と、吐露した。
最終ラウンドは3打差の4位タイから出て、ピンの根元に落とした2番のパー3から反撃を開始し、4番から3連続バーディ。
メダル圏内で折り返した10番と、12番でもチャンスを沈めて通算17アンダーまで伸ばした。
一時はトップに1打差と迫ったが、13番では右約5メートルを逃し、この日最後のパー5の14番では下り傾斜のラフから難しいアプローチを打たされバーディが奪えず、16、17番も6メートル前後を惜しくも外し、最難関の18番では約4メートルも決められずにがっくりと体が折れた。
ボギーなしの「65」では踏みとどまれたが結果、金には2打差、銀には1打差。
悔しさがあふれた。
「17番終わるまではまだチャンスもあったと思うので、残念と言えば残念」。
最後のほうは手も震え「苦しかった」と言った。
その結果が金であったら当然、越したことはない。
でも、3年前の東京ではプレーオフで銅メダルを逃した。
「これを獲るために前回、苦労したので。そして獲れなかったことがあるので、それをかけることができたので嬉しいです」。
主戦場のPGAツアーで2位、3位は表彰をされないが、それぞれの色と健闘を称え合い、それぞれの国へ大事に持ち帰るのが、オリンピックのだいご味だ。
「3位でもらうことって、まずないので。そこは正直嬉しいですね」。
表彰台での笑顔はとてもすがすがしかった。