3日目は猛暑の中、1オーバーの「72」。
バーディラッシュでスコアを伸ばせなかった。
「ミスをして…うまく切り替えればいいのに、引きずってしまった。キャディさんに怒られました」と、ライオネルさんが、けっこう厳しめに叱ってくれたそうだ。
気分一新して出た最終ラウンドは「いいショットも、悪いショットもありましたけど、気持ちのコントロールはできたので。自分ができる最低限のゴルフはできた」と、ライオネルさんと思いを合わせて、回ってこられた。
昨季の賞金3位で、欧州・DPワールドツアーの出場資格は取ったが、カテゴリーの優先順位が低く、今後も当面、出番は回ってきそうにない。
次回も、福岡県・芥屋ゴルフ倶楽部の「Sansan KBCオーガスタ」の出場を予定し、後半戦も日本を主軸にする見通しで、今は、じっと好機を待つ時間。
ベストスコアの表彰式で席を並べた優勝者の米澤蓮(よねざわ・れん)は、東北福祉大の後輩だ。
以前は、常に金谷を祝う立場だったが、今季はツアー初優勝からすでに2勝目。
「強かった」と、称えた。
「15番がすごかった」と、7メートルを沈めたパー4を挙げ「学生時代から、ショートゲームが武器だった」と、米澤の強みを明かす。
「それがあるから最終日もボギーなしで回ってこられる。気持ちも強いので、相手の選手にもプレッシャーをかけられる」と、舌をまく。
「蓮もそうだし、去年ここで優勝した(中島)啓太もそうだし、蟬川(泰果)もそう。若い選手が盛り上げられていると思うし、ベテランの方も頑張っている。自分も一緒にもっともっと魅力を伝えていけたらいいな、と思います」と展望を語る。
先週は、大学先輩の松山英樹の銅メダルの獲得にも感動したばかりだ。
「もちろん、金メダルもすごく惜しかったと思いますけど、見ていて試合自体もすごくおもしろかったですし、最初のリオからすごくゴルフの価値も上がっていると思うので。次のロスは選手で出たいな、と思います」。
大学先輩と、代表をつとめる日を夢見てこつこつキャリアを積んでいく。