特に見せ場は後半、難しいインコースで4つスコアを伸ばして迎えた上りの連続パーセーブだ。
「トラブル続きでした」という最後の2ホールは、17番でティショットを左に曲げ、そこからフックで狙った2打目が今度、右の奥の林まで飛び、やっと乗せた6メートルのパーパットをしのげたが、次の最後18番ではさらに大トラブルに発展。
第1打は右の林の奥のほうへ飛んだ。
スライス球で脱出を試みたセカンドショットは次に、木を直撃。
左斜め後ろに弾かれたボールはフェアウェイを横断し、逆の左の林のほうへ行くと、当該ホールにもはや逃げ場はなく、観念して3打目は隣の9番ホールへ一時避難。
やっと視界が開けた90ヤードの第4打をピン右2.5メートルに乗せられ、「いい上りでした」と自画自賛。
今平、木下らと並ぶ通算5アンダーの16位タイで踏みとどまれた。
賞金6位で初出場を果たした昨年大会は「浮足立っていた」と、緊張しながら6位と健闘。
伸びしろを見せた。
2年連続2回目の出場を果たした今年は2日間、PGAツアーで人気のマックス・ホーマと組まれたが、「意外と緊張せず2日間回れた。いつもテレビで見ている選手を一番近くで見られて勉強になりました」。
どんなピンチも、冷静に対処できていることも成長のあかしだ。
「残り2日もたくさん学んで吸収したい」。
日本開催のPGAツアーで賞金1位がさらに覚醒する。