優勝した桂川有人(かつらがわ・ゆうと)が6月から欧州に主戦場を移しても、9月に平田憲聖(ひらた・けんせい)が「フジサンケイクラシック」で今季3勝目(結果4勝)を飾るまで、桂川が賞金1位にい続けるという異例の形でレースは推移。
金谷は、7月の「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」で今季唯一、また一昨年8月の「Sansan KBCオーガスタ」以来27試合ぶりの予選敗退したあと、しばらく低迷していた。
賞金ランキングも徐々に下げ「なんで、こんなに練習しているのに」。
苦しい時間の間も食生活を見直し、大坂トレーナーの指導で1日3度のコーヒーをオレンジジュースに変え、連戦に耐える体作りに尽力。
「結果が出ないときにも腐らずに、自分を見つめなおしてできたのが今につながったんじゃないか」。
特に終盤戦では紙面やネットに踊る賞金王絡みのニュース記事を遮断。
「申し訳ないですけどほんとにシャットアウトしてました」と、報道陣に詫びながら明かした。
「人からも聞かないように。去年すごい苦しい思いをしたのでどういう状況でもベストを尽くせるように。考えながら過ごしていた」とまい進し、賞金王ほか、総合力のメルセデス・ベンツトータルポイントランキングなど、5部門でも1位に。
「彼の努力が報われた」と、22年からバッグを担いできたキャディのライオネルさん。