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日本オープンゴルフ選手権競技 2007
片山晋呉「4年連続の賞金王より欲しいのがこのタイトル」
「来年の相模原は絶対に勝つ」と、心に誓ったのはそのすぐ翌日。
「準備という準備はすべてやり尽くしてきた」というこの1年間。
「僕はいつも、ピークを合わせてやっているけど、その中でもここはマックス」。
だから、660ヤードの3番パー5など、距離の長いホールもさほど気にならない。
当たれば楽々300ヤード超えのパワーは夏以降、特に力を入れてきたトレーニングの成果だ。
クラブセッティングも吟味を重ねた。
スプーンを抜いて、変わりにバッグに入れた今大会限定の13番ウッドは「ラフ専用」。
80ミリを超える深いラフからでも難なく抜け出せる。
開催前週までに、重ねた下見ラウンドは6回。
「気合が入ってる。一番、勝ちたい気持ちでここに来たのは僕」と、言い切る。
ボギーなしの2アンダーは、「今日は100点以上のゴルフが出来た」と胸を張る。
片山にとって、この日本一決定戦には格別な思いがある。
最初に深く刻まれたのは、中学のときに見た88年の東京ゴルフ倶楽部。
尾崎将司が、わずか70センチのパットを2度も仕切りなおして優勝したあのシーン。
憧れの舞台に初めて立ったのは91年。下関ゴルフ倶楽部で行われた大会で、「ここに出られる喜びを噛み締めた」。
そして、2005年の廣野で「勝つ喜びを味わった」。
そして昨年、取り逃がした連覇への序章は、再びここ相模原から始める。
「4年連続の賞金王より欲しいのがこのタイトル」。
自身2度目の大会制覇へ、片山が絶好のスタートを切った。