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中日クラウンズ 2002

「その性格が、大きなスコアを作ることもある」

 尾崎将司が、大会6勝にむけ好発進

 前半、「自分に半信半疑なところがあって」、一進一退。
 先週、結果が残せなかったことで、「グリップを変えたりいろいろ試してきたことがあって(自信回復に)時間がかかったんだ」とジャンボ。
 インに入って爆発だ。
 10番で、5メートルを沈めると、11番で上から2メートル、12番で右2メートル。13番パー3は、60センチにつけ、4連続バーディだ。
 「アイアンが切れてるんだ。その分、入射角が高くなり、ドライバーの捕まりが悪いんだけど、それでもまずまず…だな」と、納得顔。

 367ヤードの16番パー4は、林越えのワンオンも可能な、チャンスホール。
 このホール攻略のために選んだドライバーで、迷わず、左方向のグリーンを狙った。
 「ここで、狙えなくなったときは、オレにも杖がいるときだよ」
 89年日本オープンでの1勝も加え、和合で過去6勝と、圧倒的な相性のよさを誇る、王者のプライドだった。
 ティショットは木に当たり惜しくもワンオンはならず、アプローチは、奥のグリーンカラーへ打ち込んだが、約3メートルのパットは直接、放り込み、チップインバーディ。
 あがり2ホールこそ、バーディパットがカップに届かず、「ショート!ショートだ!」と、悔しがったが「なんせ、全部入れなくちゃ、気が済まないタイプだからな」と苦笑い。
 「だが、その性格が、かえって大きなスコアを作るかもしれないんだからな」と、大いに期待のもてるコメントを残した。

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