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アイフルカップ 2002
「最後まで、どうやって戦ったらいいのか、わからなかった」
前半は、尾崎直道。
中盤で、平塚哲二。
終盤には、伊沢利光。
消えた、と思ったら、すぐまた、新たな敵が現れる。
「逃げ切りたい」と思えば思うほど、プレッシャーは膨らんで、後半は「足や腰がガクガク。歩くのも、やっとだった」
3打差つけて、ハーフターンしたときには、無意識のうちに、守りの態勢に、入りたがる自分がいた。
前半は、いつも強めに打てたパットが、カップに届かない。
それまでの戦略もガラリと変り、ティショットでは、短めのクラブを、持ちたがった。
前日までドライバーを握った10番パー5のチャンスホールは、ティショットで、OBを警戒してスプーン。
14番では、第1打で、2アイアンを使ったことが裏目にでた。いつもなら、160ヤード前後しか残らない第2打が、200ヤードも残った。
「相当やばい、と思いました。そんな感じで、後半は、パーをとるのがやっとだった」
優勝インタビューで勝因を聞かれると、「3日目までの貯金です」と、真顔で答えた。
ずっと、逆転Vしか経験したことがなかった。
今週、初めて追われる立場を味わって、「最後まで、どうやって戦ったらいいのか、わからなかった」と振り返る。
「もう少し、スコアに左右されないゴルフをしたかったのに・・・」。
満足のいくプレーが披露できなかったことを、最後まで悔やんだ。
今回の反省材料は、次に生かす。
デビューした当初の目標のひとつが、「年間3勝できる選手になること」
2週連続優勝の快挙を成し遂げたら、夢達成まであと1勝。
「これからも、もっともっと練習をして、今度こそ、プレッシャーや疲れにも、思い通りのショットが打てるようになりたい」
新たな課題にむけて、再び挑戦の日々が始まる。