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〜全英への道〜 ミズノオープン 2002
「僕にとってこの試合は、メジャー級の扱い」
前週の試合が終わった翌日の月曜日は、何か、新しいことに取り組んでみたくなる。
「だって、毎週、一緒のゴルフじゃ、面白くないじゃないですか」
週ごとに、プレースタイルを追求するのが、最近の桑原のマイブームだ。
だが、それには弊害もある。
1週間、取り組んで積み重ねてきたことを、またリセットして一から作り直していると、「本番の木曜日までには、どうしても間に合わなくて」
初日に、出遅れてしまうのがネックだった。
例によって、まだ“未完成”のまま迎えたこの日の初日。仕上がりの遅れを補ったのは、「気合い」だった
今大会は桑原の所属先、ミズノの主催。
「ここで勝って、みんなを喜ばせることが、僕の最大の喜び」と話す桑原にとって、「この試合は、メジャー級の扱いなんです」。
気持ちの入れようが、通常トーナメントの倍以上なのだ。
14番、残り25ヤードの第3打。芝が生え揃っていない難しいライからサンドウェッジで直接、放りこむと、波に乗った。
18番、5番での2連続バーディを含む6バーディ(2ボギー)で4アンダー、3位タイ。
勝てば、ホストプレーヤーとしての栄誉のほかに、嬉しい“副賞”も、たくさんついてくる。
全英オープンの出場権に大会副賞の車、ホンダの『オデッセイ』。
長男・一貴君に加え、今年1月13日には長女・優奈ちゃんが誕生したばかりで、「家族が増えたからには、ぜひ、新しい車を、ね(笑)」
今週の桑原には、「喉から手が出るほど、欲しいもの」が、目白押しだ。