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フジサンケイ クラシック 2002
< 大会のみどころ >みどころ&コースセッティング
「昨年初日は、あいにくの悪天候で、名物の海風だけでなく、どしゃぶりの雨にも見舞われ、選手たちには大変なスタートとなりました。
そんな中、44歳(当時)の渡辺司選手が「昔の川奈の天気を知っているから、『ああ、あのときもこんな感じだったな』と、思い出しながらプレーできた」と言って、3位発進を果たしたように、川奈ゴルフは、ただ、若い力で押し切ればいいというのではなく、どちらかといえば、怖さを知り尽くしたベテラン選手によりチャンスがあるコース、といえるのではないでしょうか。
今年は例年より幅を広めに取っているとはいえ、それでも、激しくうねるフェアウェーは、平らな面がほとんどなく、ティショットをミスすれば、110ミリまで成長した厳しいラフが待ち受けます。
そこから、小さく固い砲台グリーンを狙うのは至難の技。
しかも、グリーンは目が強く読みづらい高麗芝で、ここ川奈では、選手たちにはより正確なショットとパッティングのフィーリングが、求められているわけです。
また、コース全般でいえば、海からの風をもろに受ける16番、17番、打ち上げの18番と、終盤は、特に厳しいホールが続くため、前半のうちに、いかにスコアを伸ばし、後半、いかに我慢しきれるかが、勝敗の分かれ目を、握りそうです。
それと、これも選手たちがよく言うことなのですが、川奈は、通常のトーナメントのレイアウトと若干違っており、クラブハウスとコース、練習場、練習グリーンがそれぞれ、離れて点在していますが、実はそれが、選手たちの心理に、微妙な影響を与えているようなのです。
クラブハウスを出れば、すぐに練習場、スタートティがあるコースならばそれほど、スタート前の時間配分に神経を使うこともないのですが、それぞれの場所へ、シャトルバスに乗って移動しなくてはならない川奈では、「間合いが非常に取りにくい」といいます。
そのあたりも実はゲームの行方に、大きく関わっているのかも、しれません。
川奈は、自然の地形を生かして作られたシーサイドコース。その美しい景観も、見逃せません。
我々コースをセッティングする側としては、その美しさを最大限にアピールできるフィールド作りを目指し、大会4日間、みなさまを、魅了しつづけたいと思います。
会場で、ブラウン管で、ぜひ川奈の美しさを、存分に満喫してください!」