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三井住友VISA太平洋マスターズ 2005
丸山大輔「最終日はぜひ・・・」
7番パー3はひときわ大きなどよめきが聞こえてきたが、どうやらバンカーからチップインバーディを奪ったらしい。
独走態勢に入らんばかりの勢いが、丸山を刺激した。
「俺も先輩についていく」。
その一心でプレーしつつ、実は複雑な心境でもあった。
実は、ラウンドだけに限っていえば、加瀬との相性はあまり良くないからだ。
これまで2回、同じ組で回っているのだが、いずれも揃って予選落ちしているのだ。
「だから、あんまり一緒じゃないほうが良いのかな〜とか・・・(苦笑)」。
そんな余計な遠慮からか、結局通算7アンダー3位タイで終わった丸山は、翌3日目は加瀬がいる最終組のひとつ前からプレーすることになったのだが、最終日こそ先輩と一緒に最終組で回ろうと、心に誓った。
実は2人は、所属するスポンサーが同じ。
加瀬の口利きで丸山も、今年10月からアウトソーシングのアイテック社と正式に契約を交わしたばかりだ。
そんな2人が最終日最終組でプレーすれば、「最高に絵になる。社長にも喜んでもらえるはず」。
恩人の期待に答えるためにも、ジンクスは跳ねのけて、日曜日こそ2人で優勝争いを繰り広げたいと考えている。