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三井住友VISA太平洋マスターズ 2001
「結果が出れば、それが勇気や自信につながる」
先週まで、「5メートルの距離を3パットすることもあった」とパッティングの不調を訴えていた渡辺が、“イメージチェンジ”を図って、好スタートを切った。
これまでは、「方向性を気にするあまり、ストロークばかりを意識しすぎていた」のを、「今週は、タッチを重視するようイメージを変えてみた」という。
「たとえば、5メートルのパットで、ラインを打ち損じることはそんなにないんです。そのくらいの距離のミスは、強さ加減、タッチが合ってないことが原因。なのに、僕は、ストロークばっかり意識しすぎていたと気が付いて・・・。
でも、タッチをあわせるというのは、あくまでのイメージの世界。
だって、3メートルと3メートル30センチのパッティングでは打つとき、何を変えているか、と聞かれて具体的に説明できる人はいないでしょう?
自分が目に映っているままをイメージして、とにかく打ってみなくちゃ、結果はわからないわけで・・・。
確実なものにするためには、たくさん練習を積んで、“自分のタッチ”を掴むしかないんですよね」
よく、パッティングは『水モノ』といわれるように、この日、入ったからといって、翌日も同じやり方で、入るとは限らない。
渡辺自身、「明日も、これだけ入るかどうかわからない」としながらも、「今日はひとまず結果が出たのだから、それは明日からの自信や勇気になる。一生懸命やっていることに、結果が伴わないのは、いちばんつらいことだからね」
2日目以降もスコアを伸ばして、確かな自信としたい。