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日本オープンゴルフ選手権競技 2007

横尾要が2位と2打差の単独首位スタート

この日初日は、午後最終組の12時21分スタート。狭いフェアウェー、深いラフ。グリーンも次第に硬さを増す難条件。にもかかわらず、日没迫る最終18番で3連続バーディを決めて4アンダー。
2位と2打差の単独首位スタートは「ラフに行っても普通に打てたり、運もツキもあった」。
それ以上に、強い思い入れがあった。
2007年度の日本一を決める舞台となる神奈川県の相模原ゴルフクラブは、デビュー当時から親交のある原辰徳・読売巨人軍監督のメンバーコースだからだ。

2004年のクラブチャンピオンでもある監督に誘われて、幾度もラウンドを重ねてきた。
その特色を知り尽くしているという地の利に加え、80年大会以来3度目の開催コースに決まった瞬間から監督に言われ続けている。

「要、絶対にここで勝て」。

その声になんとか応えようと、今週は最強の助っ人を連れてきた。
長く青木功の専属キャディをつとめ、メジャー経験も豊富な中居謹蔵氏をすでに1年前から“予約”。
横尾の申し出を快く引き受けてくれた中居氏は、期待以上のサポートぶりで支えてくれる。

番手選びやグリーンの読み。コースマネジメントはもちろんのこと、何より心強いのは精神面。
前日水曜日、夕食をかねた“ミーティング”は約3時間にも及んだ。
さまざまなレクチャーを受けたあと、中居氏はこう締めくくった。
「要もやれば出来る。自信を持って、気合入れて行け!」。
力強い言葉に背中を押されて好発進。

「今週は、毎日1アンダーなら優勝できる」と踏んでいた。
たった1日でそのノルマを達成し、いち早くアドバンテージを握った横尾は「この貯金を生かして、最終日にこそ優勝争い出来る位置にいたい」。

そして、原監督率いるジャイアンツのリーグ優勝にあやかりたい。

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