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小山内護・ドライビングディスタンス賞受賞

ジャパンゴルフツアー表彰式はちょうど、念願の米ツアーのファイナルQスクールに挑戦していた。あいにく、この晴れの舞台に出席できなかった小山内は、ビデオレターで感謝と喜びの声を寄せたのだが、実はこの収録がひと苦労だった。

11月のダンロップフェニックスの会場で、日本ゴルフツアー機構のスタッフがビデオをまわしたのだが、何回やってもNGばかり。
あらかじめ考えておいたコメントをド忘れしたり、言葉に詰まってしまったり・・・。

なかなかOKが出ず、ついにはカンニングペーパーを用意することになったのは良かったのだが、それを頼って何度も視線を手元に移すものだから、それがバレバレのVTRになってしまった(=写真上)。

豪快な飛距離とは対象的に、そんな可愛らしい一面も垣間見せた小山内には日本ゴルフツアー機構より記念のトロフィと、副賞として、全日本空輸株式会社の四十物(あいもの)実・上席執行役員営業推進本部副本部長(=写真下、右)より『ANA国内線ペア往復航空券』が贈られることになり、本人に代わって父・優さん(=同左)が賞品を受け取った。

今年は、8年ぶりの復活優勝もあげている。
それだけに、3年連続4度目のドライビングディスタンス賞受賞の喜びもまた格別だが、そろそろ飛距離自慢は若手に任せて、プレーに集中したいという思いもある。

ビデオレターでも、そんな気持ちを隠さなかった。
その日、表彰式会場にいた2人の飛ばし屋を名指しして言った。
「小田龍一と武藤俊憲! 何してんだよ。そろそろ、俺を休ませてくれよ!」。

飛ばしの世界にも、世代交代があるようだ。


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