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アンダーアーマーKBCオーガスタ 2006

地元・福岡県出身の手嶋多一が1打差2位

ここ芥屋で、ジャンボ尾崎と死闘を繰り広げたのはちょうど10年前、96年のことだ。初日からトップを走っていたジャンボをとらえて、プレーオフに持ち込んだ。

結局2位に甘んじたが、当時まだプロ3年目。地元・福岡のホープとして大きく名前を売った思い出の大会だ。

会場の芥屋ゴルフ倶楽部はツアーの開催コースとしては唯一となった高麗グリーン。
芝目にクセがあるため、常に強気でヒットする手嶋が得意としてきた大会でもあるが、「このごろは、予選を通るのもやっとといった状態で・・・」。

たくさんの地元ファンの声援に応えられず最近、目立った成績を残せていないのが悔しい。

2年前に結婚してからは、まだ優勝もない。
「良いところ、見せてないから・・・」。
最終日、応援に駆けつける妻・直子さんの前でぜひ、ツアー通算4勝目をあげる、と言いたいところだがそれについては口を閉ざした。

「言ってしまって、自分に変なプレッシャーをかけるのはいやだから・・・」。
明言こそ避けたが、芥屋での10年越しの優勝はちゃんと胸に秘めてある。

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