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ダイヤモンドカップトーナメント 2001
「いったい何のためにゴルフをやっているんだか…」
「昨日、非常にいい感じで来ていたのに、インであれだけパットをはずすと、自分でも、いったい何のためにゴルフをやっているのかわからなくなっていたんだ。
たとえ、ショットメーカーと言われても、スコアが作れないと、やっててつまらない。
パットは、考えてもダメなんだけど、それでも、家に帰ってから、今現在、一番よくできる方法を考えてみたんだ。
その結果、これまでとはまったく違う打ち方をやってみたら、今日はそれが意外と自分のものになった手ごたえはあった。
昨日は、ショットは非常にいい感じだったのに、パットがダメで…あれだけパットダメだと、ショットにも影響してしまう。
でも、今日は立ち直るきかっけを作れたかな。
(コースレコードを出した)伊沢? …最近の若いやつはみんなあんなもんだ。ちゃらんぽらんなのに、うまいことやる。
まともな考えでは、あんなのについていけないよ。(明日は)こっちも同じスタイルで、ちゃらんぽらんにやるしかないな(苦笑)」
★こぼれ話:
尾崎将司と、8バーディのコースレコードタイをマークした伊沢は、師匠と弟子の間柄。
その師匠を、通算で1打上回った伊沢は、ジャンボのホールアウトを待って、クラブハウスでお出迎えだ。
しかしジャンボは、そんな伊沢を2回、ピストルで打つ真似をして「イージー、キャッチ!!」とつぶやいて、一瞥をくれただけで早足でロッカールームへ消えた。
伊沢は、師匠の気持ちをなだめるように、「し〜しょお〜う!!」と呼びかけ、軽やかにスキップしながら背中を追っていた。