記事

アサヒ緑健よみうり・麻生飯塚メモリアルオープン 2004

横尾要「日本シリーズには出たいから」

米ツアーから4年ぶりに、本格復帰の今シーズンは夏以降、予選落ち続き。これまでになく、ショットに不調を抱え、「特にアイアンショットで20ヤードも左に」。ドローがかかる度合いが大きくなりすぎて、「とても勝負にならなかった」という。

先輩の丸山茂樹から国際電話をもらうたびに、「要、いったい何やってんの?!」叱咤を受けても、自分ではどうしようもなく、試行錯誤が続いていた。

練習仲間で先輩の深堀圭一郎、谷口徹、桑原克典、横田真一…、ありとあらゆる人に相談を持ちかけて、最近になってようやく、復調のきっかけをつかみつつある。

この日初日は、上がりの6番ホールから4連続バーディフィニッシュ。いずれも長いチャンスを決め、特に6番では11メートルをねじこんだ。
「今日はすごいよね、特に後半!」と、自画自賛の66は納得のラウンドに、久しぶりに満面の笑顔もこぼれ出た。

悩んでいる間に、同期の片山晋呉をはじめ、三橋達也や神山隆志ら、日大同期のメンバーが初優勝をあげるなど、どんどんと成績をあげていった。
「すっかり遅れを取ってしまったけれど、これからは僕も稼げるだけ稼いで、日本シリーズには出たいよね」。
今季の優勝者と、賞金ランク25位内のものだけに与えられる最終戦の出場権を目標に、終盤にむけてスパートをかけるつもりだ。

関連記事