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サントリーオープン 2001
「今日は才能の赴くままに・・・」
「今日は、最後が良かったですね。16番で、手前3メートルを入れてバーディ。17番もピッチングで4メートルにつけてバーディ。
今日は湿度が高くて、体がすっごく重くて。後半は、疲れちゃって、“あ〜、お腹すいてきたなあ”って、ちょっと気が抜けた途端に、パターの調子が良くなって入りだしたんですよ。
そうしたら、ショットもつられて良くなってきました。
今季はこれまで、シード入り6年目にして、ここまで悪いのは初めてってくらい、悪かったんです。
不調の原因は、今まであった自分の才能を、さらに良くしようとして、余計なものをくっつけたこと。たとえば、僕はロングアイアンで、クラブヘッドが鋭角に入って、ダウンブロー気味になって、球が止まりにくいんです。それで、球を止めることに憧れて、じゃあ、スィープに入れて、軟らかい球を打ってみよう、とか・・・。そうやって試行錯誤するうちに、自分の良いところを忘れてしまった。
考えすぎて、余計に不調に陥ったというか・・・。
僕はもともと、感性でゴルフをするタイプ。考えなくても、何気なくできていた部分まで、、考えすぎることで、逆に、だめになってしまった。
ようやく、間違いに気づいて、ここ1ヶ月は、頭を切り替えて、自分のよさを信じてゴルフをすることで、だんだん、調子が戻ってきました。
今日は、自分の才能が、赴くままに、ゴルフをしましたよ(笑)。
そりゃあ、優勝はしたいですけど、しばらくブランクがありましたから、(優勝争いの)勘が、まだ残っているかなあ、とちょっと心配。でも、明日も、今日のプレーのように、余計なことは考えず、頑張りたい。
・・・ただし、“考えないようにゴルフすること”は難しく“考えない”ことを“考えすぎて”ダメにならなければいいんですけど・・・(笑)。
今は、体調も気持ちも前向きですから、この調子で、頑張りたいですね」