記事
JCBクラシック仙台 2001
「田中先輩に見せたいな!」
14番、「ピンまで183ヤード」のパー3で、4番アイアンでのティショットが、3メートル手前で1バウンドして、そのままカップに吸い込まれても、打った本人はいたってクール。何のリアクションもなく、先に、17番でエースを達成した菅谷の喜びようとは対照的だった。
「いやあ・・・。実は直後は、『ピン筋に行ったな』とは感じたけど、まったくボールの行方は見えなかったんですよ。だから、入ったのも分からなくて・・・。
カップインして1分以上たってから、テレビクルーの方が『入りましたよ』って教えてくださってやっと。でも、その言い方がすごく単調でしたから、こちらも『あ、そうですか・・・ありがとうございます』って感じでしたね」
もちろん、事実を確認したあとは、キャディと笑顔でがっちり握手。
これまた、「試合では初めて」という快挙に酔いしれた。
ただし、問題はその次のホール。
同組の立山光弘の「ホールインワンは、後が来ちゃう(プレッシャーがかかる)んだよな」との忠告に、ドキリ。
「そうだよ、“エース”のあとにボギーなんていやだよ、なんて考え出したら、ドキドキしてきちゃって・・・。15番での、2メートルのパーパットは、本当に緊張しながら入れました(笑)」
14番は、ホールインワン賞の該当ホールではなかったが、主催の仙台放送より、20万円の賞金が贈られて、「いやあ、本当に嬉しい。ありがとうございます」と大喜び。
「ホールインワンしたこのボール?・・・そうですねえ・・・。大切に持って帰って、今度、先輩(田中秀道)に、『これがそのボールです』って見せちゃおうかな・・・(笑)」と、おどけていた。