記事

マンシングウェアオープンKSBカップ 2002

「先週は小達さん、今週は…」

 久保谷健一はたくさんの人々の教えを胸に、5年ぶりのVがまぐれでないことを証明

 先週の日本プロは、たまたま、練習日に練習場で会った小達敏昭に、ショットとパットの打ち方を教わって勝った。
 「すっかり、小達教の信者でしたね」(久保谷)。
 今週は、その小達の教えをアレンジしながら、さらに、取り入れたのは、練習仲間の横田真一の教え。
 それはパットに関するもので、
 「ボールを重く感じながら打てば、フィーリングが出るよ」とか、
 「鉛の球を打つように振れば、感じが出るよ」など、非常に感覚的なアドバイスではあるが、これがとても効くのだという。
 「距離感が合って、この4日間、ミスパットはゼロ」。プレーオフ突入ホールも、横田の教えを何度も反芻し、勝利につなげた。
 また、兄貴分の深堀圭一郎には、「勝った翌週も、ただ、気楽にやるだけでなく、毎日3つ伸ばすつもりで、頑張りなさい」と、諭された。
 この言葉を、4日間、かたときも忘れずにプレーを続けてこの結果。

 「せめて予選通過で、先週の優勝が、まぐれだったと思われないようにだけ、したかった」と久保谷。
 予選通過どころか、2週連続Vの快挙達成。
 5年ぶりの優勝が、けしてフロックではなかったことを、最高の形で、証明してみせた。

関連記事