久保谷健一、恐縮の首位タイ
　7バーディ（2ボギー）のゴルフに、久保谷は、謙遜しまくり。
　「もう、いつも言っているように、僕は今日もラッキーだけで…」
　「一緒にまわった佐藤さんのほうが、よほど良いゴルフをしていたのに、同じスコアなんて、ちょっと信じられなくて…」
　…といった具合に、久保谷が恐縮するのは、2番と8番ホールのプレー。
　400ヤードの2番パー４では、グリーン奥の池に入れた打ち直しの第３打を、チップインバーディ。
　8番、570ヤードのパー５では、左林に打ち込んだティショットが、木に当たって跳ね返り、フェアウェーまで出てきた。
　実際は、ピンにつけたチャンスを確実にものにしてのこのスコアなのだが、本人にとっては、「計算どおりにやったのがボギーで、計算どおりにいかなかったのが、バーディで…。なんだか、今日は他の人に申し訳ないゴルフ」と、しきりに反省の弁を繰り返していた。

　2週後には、初メジャーの全英オープンが控える。
　会場のミュアフィールドについて、入ってくる情報は、あえて、耳にフタをしている。
　「だって、1日で半そで→セーターとめまぐるしく天気が変る、とか、立っているのがやっとの強風とか…怖いことばっかりで、行く前から気持ちが萎えそうだから、もう、聞かない！」
　勝負は、「現地に行ってから」と話す久保谷。特にハードなコンディションのメジャー戦にむけ、今季3勝目で確固たる自信をつけて、堂々と、渡英したいところだ。

• 久保谷 健一