記事
宇部興産オープン 2001
「今日のゴルフは運一本!!」
あっという間に、リーダーボードにのし上がった。
この日2日目、63位からスタートした手嶋だ。
3番の3メートルを皮切りに、チャンスを奪っていく。
34でターンした後半のインコースは、14番から怒涛の5連続バーディを含む29。11バーディノーボギー。出来上がった赤文字だらけのスコアカードは自己ベスト更新の61。脅威の数字には、自らも悲鳴をあげる。
「ほんと、ビックリ!!」
うってかわって前日初日は、いきなりのダボ発進に、「もう、帰ろうか」と、沈滞ムード。予選通過も、諦めたほどだった。
「それが、まさかねえ・・・。ほんと出来すぎ。運が良かっただけですよ。今日のゴルフは運一本!」と、照れ隠ししたが、好スコアの裏付けはある。 9月に勝った日本オープン以来、好調が続いているパッティング。
常に「強めにヒットする」というスタイルが、今週の江畑池のグリーンにも、ハマったようだ。
3〜4メートルの入れごろはずしごろを、すべてしっかり決められたことで、「イケイケムードになりました」と話す。
“日本一”の栄誉を手に入れても、「あれはもう、済んだこと。その後の結果が残せない限り、有頂天になってはいられない」と、常に謙虚さを失わない手嶋。
「これからももっと上に。今週も、V争いできる位置で、頑張りたい」と、前だけを見つめている。