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雪辱戦に燃える!今月15日に開幕、VISAダイナスティカップ

日本代表メンバーはみな、並々ならぬ闘志を燃やしている。4月15日に開幕する『VISAダイナスティカップ』。アジアと日本の両ツアーを代表する精鋭たちが、中国は深センにあるミッションヒルズゴルフクラブに集結し、互いの栄誉をかけて激突するこのチーム対抗戦。

前回2003年に行われた記念すべき第1回大会で、日本はカップに名前を刻めなかったばかりか、16.5対7.5ポイントの大差で完敗してしまった。

雪辱がかかった今年の第2回大会にむけて、キャプテン・青木功は出場メンバーたちにこんな通達を出している。

「みんな!! それぞれ奥さんや子供、恋人を連れて来い!」。

一昨年前、当時の代表メンバーたちは、“アウェー”の洗礼を受けている。
開催国の中国、とりわけ地元・深セン市内の大会の盛り上がり様はすさまじかった。
まして代表メンバーに、地元出身の張連偉が名を連ねていたことから、アジアチームへの応援にますます拍車がかかったのだ。
またそればかりか、日本チームのミスにはあからさまに、拍手や口笛ではやし立てるものだから、途中からすっかりやる気をそがれてしまった日本代表メンバーもいた。

前回に続き、2度目の代表キャプテンに就任した青木は、その苦い記憶を忘れてはいなかった。
「リベンジにはぜひとも、“アウェイ対策”が必要」と判断したキャプテンは、日本チームの“応援団”を、せめて家族ら身内でがっちり固めてしまうことで、地元ファンに対抗しようと考えたのだ。

代表選手の選考にも熟考を重ね、前回以上の“ベストメンバー”を揃えた。
ダイナスティランキング1位の片山晋呉ほか、キャプテン推薦枠として、丸山茂樹と伊沢利光を選出。
特に丸山、片山は前週のマスターズトーナメントに出場したあと、そのまま、中国入りするハードスケジュールにもかからわず、母国のプライドをかけて、この対抗戦への出場を決意したのだ。

「…今回は、絶対に負けられないという不退転の決意を持って臨む考えでいる」とキャプテン青木が言えば、
「前回の敗退は僕も、海の向こうでとても悔しいと感じた。…今回、僕は勝つために行きます」とは丸山。
日本のエース・片山も「日本が本気を出せば、こんなもんだっていうことを見せてあげたい」と、やる気だ。

数日後に迫った本番にむけ、代表団は早くも背中の“日の丸”を意識して、熱く燃えている。

※この記事は、ゴルフ関連サイトの大手『ゴルフダイジェストオンライン』内の日本ゴルフツアー機構公式ニュース『ジャパンゴルフツアープレーヤーズラウンジ』でいちど掲載されたものを、若干アレンジしたものです。記事のバックナンバーは、http://www.golfdigest.co.jp/news/jgto/default.aspからごらんになれます。

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