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〜全英への道〜 ミズノオープンゴルフトーナメント 2005

高山忠洋「全英オープンは、おまけです」

「世界のいろんな国でプレーしたい」という目標を持つ高山にとって、今大会の目標はとにもかくにも、全英オープンの出場権だった。5月の日本プロから今大会までの獲得賞金上位2人と、今大会の上位4人に与えられるメジャー切符が欲しくてたまらずに、会場入りしてきたのだが、その目標も本戦に入ると二の次になった。

練習日の21日(火)、地元・岡山県笠岡市にある児童養護施設の「悲眼院」を慰問した。
尾崎直道や藤田寛之、S・K・ホらと一緒に高山も、パッティングの打ち方などを指導したりして触れ合った。

澄んだ瞳で自分を見上げる子供たち。聞けば中には、親のいない子もいるそうで、胸が締め付けられる思いがした。
「もし両親がいなかったら、たぶん今の僕はない・・・。そう思うと、この子たちをなんとかして元気づけたくなっちゃって」。

最終日の26日(日)には、院の子供たちもコースに来てゲームを観戦することになっている。
「あのとき来たおにいちゃんが、現場でも頑張っていると知れば、子供たちも勇気がわいてくるんじゃないかって。だから、今週のいちばんの目標は、この子たちの前で優勝争いをすること。全英オープンは、そのおまけです」。

この日初日は、その思いをしっかりとぶつけて好発進。
このまま最後まで上位をキープして、最終日は子供たちの星になる。

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