記事

ANAオープン 2007

今野康晴が「ナイスカムバック」

2番でボギー。4番でダブルボギー。「前半はパットが全然入らず」。一度は戦線から脱落。大雨の影響で、ますますウェットなグリーン。「丁寧に打ちすぎて、失敗した」。バックナインで「ラインは考えず、強さだけ考えて打っていこう」。そうひらめいた途端の快進撃だ。

14番から続けて6メートルのチャンスを立て続けにねじ込むと、17番パー5で手前ラフから6ヤードの第4打をチップイン。
4連続バーディで、伸び悩む首位をいよいよ捉えた。

年間2勝をあげて、自己最高の賞金ランク2位につけたのは2005年。
当時は、ドローボールで打っていた。「本当は自分はフェードが持ち味なのに」。コントロールができて、怪我の少ない球筋にこだわって、スイング改造をはじめるなりスランプに陥った。

あれからようやく復調の兆しが見えかけたのが先月8月。
徐々に調子をあげて、この日2日目には3週連続Vをねらう谷原秀人と、伊澤利光との同組でも、自分もそれほど遜色ないゴルフができている、と実感できた。

深堀圭一郎とのプレーオフに破れて2位に甘んじたのが、やはり2005年。
「明日は、頑張れるような気がするから」。
あのリベンジは、2年ぶりのツアー通算7勝目で晴らしたい。

関連記事