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サントリーオープンゴルフトーナメント 2007
19歳の新鋭韓国の趙珉珪(チョ ミンギュ)が3位タイ
今週、キャディをつとめる兄イクさんとの息も合い「今日は、自分らしいゴルフができた」と、ニキビの散らばる頬を嬉しそうに緩めた。
昨年のファイナルQTランク38位につけたのを機にプロ転向したルーキーは、韓国生まれのフィリピン育ち。
父親の仕事の都合で移り住んでもう12年になる。
ゴルフを覚えたのも、フィリピンだった。
冬は日本並みに寒いといわれる韓国に比べ、練習環境に恵まれた。
メキメキと腕を上げて、フィリピンアマで優勝。
知人にプロ入りを勧められたのもこのときだった。
「まずは日本で1勝をあげて、それからアメリカへ」との野望を胸に来日。
ほぼ半年が過ぎて「だいぶ、日本にも慣れてきました」と、ジワジワとその実力を発揮しつつある。
そんな趙にとって、憧れのプロは米ツアーで成功を収めた母国韓国の英雄K・J・チョイだけではない。
日本ツアー6勝のフィリピンのフランキー・ミノザもまた偉大な存在。
「僕にとってヒーローなんです」という趙は、ホールアウト後に「師匠」に真っ先に結果報告。
互いに好スタートを切って「明日から頑張ろう」と健闘を誓い合っていた。
趙珉珪(チョ ミンギュ)
1988年8月8日生まれ。韓国出身。7歳のときフィリピンに移住。ゴルフの環境にも恵まれて、11歳でゴルフを始める。フィリピンアマ優勝を機にプロ転向。昨年のファイナルQTランク38位につけて、今季から日本ツアー本格参戦。
身長170センチ、体重70キロ。