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田島創志「考え方で、ゴルフはどうにでも変わる」

アジアンツアーのモトローラ・インターナショナル2日目。
3番で、2日連続のダブルボギー。さらに次の4番パー5でボギーを打った。前半39でハーフターン。通算1オーバーは、予選通過も危うくなった。
しかし、田島は焦らない。「このコースなら、それもあり」と淡々と受け止めて10番で1メートルにつけてバーディ。11番で5メートル、17番で2メートルを沈めて盛り返した。
通算2アンダーで、余裕の決勝ラウンド進出だ。

「昨年までの自分なら、こうはいかなかった」と田島は言う。
ちょっとしたミスにも「あ〜!」とか「う〜!」とか。
「いちいち怒ってた」。
それで、さらに失敗を重ねる悪循環。
断ち切ることができたのはこのオフだった。

谷口徹とプレーする機会があった。
「ツアーでもっとも腐らない選手」とのラウンドで分かった。

「ゴルフは、気持ち次第でどうにでも変わる」。

どんな状況でも、平常心でプレーする姿勢。
「ミスしたら“ああ、曲がってもうた”とか言いながら、平然としている」。それでも、しっかりパーを拾ってくる。
谷口の強さの秘密を、垣間見た気がしたという。

それに引き換え自分はといえば「いつでも最高ばかりを求めてた」。
だから、しょっちゅうイラついた。
谷口を見習って、「これからは、今ある自分の状態で戦えばいい」。
そう意識を変えたら、ストレスがウソのように消えて、同時にゴルフが楽しくてたまらなくなった。

昨年、シード権を失った苦しみからもすっかりと立ち直り、「今年は、去年までの“田島創志”と違うんです」。
この自身の“開幕戦”で、生まれ変わった姿をアピールしたい。


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