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中日クラウンズ 2007

「今年のクラウンズは、ますます面白くなる!」ジャンボ尾崎

強烈なライバル心は、今も衰えることを知らない。開幕前日のオープニングセレモニー。大会最多の5勝を誇る青木功とジャンボ尾崎、そして、1960年の第1回大会から48回連続出場の杉原輝雄が歴代チャンピオンとして壇上に並んだ。
それぞれマイクを握って、まずは言葉の応酬だ。

「青木、ジャンボが出る限り、俺もやめるわけにはいかない」と、ドン杉原が言えば、「俺のほうこそ、杉原さんがやってるうちは、辞められないよ」と青木。

「俺は2人になるべく近づかないようにしている。・・・老人がうつるからね」と軽くいなしたジャンボは言い切った。
「俺は、5打差でシンゴをやっつける!」。

杉原は今週も、自身の記録を破る最年長予選通過記録と、「それが達成できたら死んでも良い」というほどの強い思い入れを持って、日本ツアー史上初となる69歳でのエージシュートを狙う。

ここ和合はパー70。「1アンダーと、数字的には簡単だが、今の僕の力では・・・」。無理を承知で、それでも狙わずにはいられない。
「もし、僕が実現できてもそのうち、青木君やジャンボ君、中嶋君に破られるのだろう。それでも、なんとか先にやっときたい」と、気を吐く。

青木は初日、16歳の日系米国人タッド・フジカワと宮里優作と同組で戦う。
“息子”と“孫”といっても良い2人を引き連れて、「ファンを喜ばせるプレーがしたい」と、やはり気合十分だ。

どぎついまでの闘争心で、今年もクラウンズの主役を張る3人。

今大会では2001年に一度、8ホールで使用グリーンが変更されたが、今年そのうち7ホールで従来の位置に戻された。
それにより、和合特有の小さく速い砲台グリーンが再び蘇り、難易度が上がることは必至だが、百戦錬磨の3人はむしろこれには歓迎ムードだ。

「昔の名残があって、当時の感覚が戻って来るような感じがする」とは青木。
ジャンボは「当時の攻め方が、蘇ってくる」と、がぜん腕まくり。
「・・・今年のクラウンズはますます面白くなる」とニヤリと笑った。

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