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プロ野球とプロゴルフが夢のコラボレーション!「Dr . Supli & JOYX Invitational 2007」を開催

まず午前中は「チャリティゴルフの部」。今季開幕戦チャンピオンの上田(右)は、3年ほど前から親交があるという福留さん(左)と本業で勝負だ
野球が好き、ゴルフも好き・・・!! そんな欲張りなプロたちの願いを一度にかなえるユニークなチャリティイベントが開催された。
「Dr . Supli & JOYX Invitational 2007(ドクターサプリ&ジョイックスインビテーショナル)」はまず、午前の第1部が兵庫県の六甲カントリークラブにて「チャリティゴルフの部」。
午後からの第2部は、そのまま同・西宮市にある阪神鳴尾浜球場に舞台を移して「チャリティ野球の部」。

まさに1日で2度おいしいこの企画は、以前から交流のあったプロ野球選手とプロゴルファーと、その関係者たちが日ごろから、「いちどみんなでゴルフコンペしよう」「野球大会を開こう」と約束しながらスケジュールの調整がなかなかつかず、実現できなかった。

それがある日、「じゃあいっそ、いっぺんにやってしまうのはどうだろう?!」と、誰からともなく言い出したことから話しは急展開。
さらに思いは膨らんで、「どうせやるなら社会にも役に立つイベントにしよう」と“ジュニア育成基金”を立ち上げて、いよいよこの日13日(木)に記念の第1回大会を迎えたのだった。

3パットとOBをした者には回数に応じて上限5000円の罰金という「チャリティゴルフの部」には、このほど米メジャーのシカゴカブスへの入団をほぼ決めた福留孝介さんの姿も(写真上左、右はプロゴルファーの上田諭尉)。

対するプロゴルファーたちは、とりあえず“本職”では負けるもんかと踏ん張った。
中でも今季いちばんの成長株、今季賞金ランク9位の小田孔明がしっかりとプライドを示して66。優勝を飾ったその勢いで、息つく間もなくいざ球場へ直行だ。

三振とエラーには上限5000円の罰金が科せられる「チャリティ野球の部」がプレーボール!
先攻のプロゴルファーチームのポジションは、
ファースト 広田悟
サード 宮里聖志
ショート 上田諭尉
ライト 小田孔明
レフト 白潟英純
センター 野上貴夫
そして、地元和歌山の星林高・野球部でならしたプロゴルファーの高山忠洋が先発ピッチャーとしてマウンドに立ったものの、ほかのナインは慣れない分野に初めのうちはエラーを連発!

それでもようやく日ごろの練習の成果が出はじめたのは4回表あたりからだった。1点ずつ得点を重ね、5−6で迎えた9回表は相手のエラーで2点を奪って逆転成功!!

そしていよいよ最終回。
途中から登板の上田諭尉が1アウト2、3塁のピンチを迎えたものの、阪神タイガースの中井伸之さんがサードゴロで倒れた間に、3塁走者の元阪神タイガース・久慈照嘉さんが三本間に挟まれゲームセット!!!

現役選手も名を連ねたプロ野球チームを相手に思いがけない初勝利をもぎとって、沸きに沸いたプロゴルファーチーム。飛び上がって喜んでいた面々が、ふと我にかえってポツリとこぼす。

「・・・明日の朝は、大変なことになりそうです」。

普段からしっかりと鍛えているつもりでも、トーナメント会場では全力疾走することなど皆無と言っていい。
またいつもとは違う筋肉を酷使して翌朝の筋肉痛はまぬかれそうにない。

ゼイゼイと肩で息をして「このオフは、もっともっと鍛えとかないと・・・!」「次の第2回大会のためにもな!」などと、全員で決意を新たにしたころにはとっぷりと日も暮れて、冬の夜空に浮かんだ三日月が、そんな彼らを見下ろしていた。

※「Dr . Supli & JOYX Invitational 2007」の「チャリティ野球の部」「チャリティゴルフの部」で集まった罰金を野球とゴルフで折半し、「チャリティ基金」としてそれぞれのジュニア育成に役立てられる予定です。
  • そして「チャリティ野球の部」でそろいのユニフォームで決めたプロゴルフチームの面々
  • 先発の高山忠洋も勝利に貢献。さすが高校球児だけあって、さまになっている・・・!? 

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