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フジサンケイクラシック 2008
矢野東「今日もしっかり釣ってきます!」
それよりも、警戒するのが難易度の高い数ホールだ。
たとえば5番、501ヤードの左ドッグレッグのパー4は、第2打が左サイドに池絡みの打ち下ろし。
また、212ヤードの7番パー3は、特にグリーンの傾斜が強くて非常に厄介だ。
これらのホールをうまくクリアできれば、「今日みたいにボギーなしで回れる」。
5アンダーの好スタートを切った矢野に、久保谷健一が後ろから声をかけた。
「東、今日も行っとく?」。
「もちろん」と、笑顔で答えた。
コース近くの河口湖でのバス釣りは、この日で3日目。
プロ仲間で先輩の平塚哲二の趣味につきあって、毎日じっと釣り糸を垂らしているうちに「どんどん心が静まっていく」という。
その間にプレーの反省をしたり「ゴルフのことを考えていると、スコアとかスイングのこととかで切羽詰まっていた気持ちが落ち着いて、リフレッシュされていく」という。
その道ベテランの平塚に竿の手配から何から何までやってもらっておきながら、矢野が一昨日に30センチをヒット。
しかし、その平塚にはまだ一匹も釣果がなく「かなり気まずい」と表向きは恐縮しつつ、「先に釣れたから良いスタートが切れたのかも!」と、無邪気な笑み。
「今日もしっかり釣ってきます!」。
そして最終日はコースで大物をゲットする。