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ANAオープン 2008
韓国の金庚泰 (キムキョンテー)が単独首位に
前半の12番と5番でいずれも4メートルのイーグルパットを決めると、最後の9番パー5のセカンドも、やっぱり3番アイアンで手前7メートルのイーグルチャンスにつけた。
夕闇が迫る中、あわや1日3イーグルこそ逃したが、余裕のバーディフィニッシュ。
7アンダーは単独首位スタートに、思いは高まる。
「早く日本で初優勝がしたいです」。
負けなしの強さから、母国で「鬼」と呼ばれたアマチュア時代の2006年に日本アマ連覇。
同年には韓国のプロツアーでも2勝をあげるなど飛ぶ鳥を落とす勢いに、韓国政府は成人男子の義務である兵役を免除したほどだ。
さらに同年12月のプロ転向後もその勢いは止まらず、翌2007年の韓国ツアーでいきなり3勝をあげ、賞金王にも輝いた逸材が今季は日本を拠点に構えた。
ファイナルQTランク38位で出場資格を得るなり2戦目のつるやオープンで単独2位。
初のシード権もほぼ手中にしたら、次に狙うはひとつしかない。
「この先、3年は日本で力をつけたい」と話す金。
いつの日か、米ツアーの参戦をもくろむ22歳は一歩一歩着実に階段を上がろうとしている。
金庚泰(キムキョンテー)
1986年9月2日生まれ、韓国出身。10歳からゴルフを始め、2006年に日本アマ連覇。同年には韓国アマ、プロの大会でも2勝。アジア大会金メダルの実績が認められ、韓国の成人男子の義務とされる兵役免除の特権を受けた。昨年12月にプロ転向を果たすと、今季の韓国ツアーでいきなり3勝をあげ賞金王の座に。
身長175センチ、体重70キロ。趣味は音楽と映画。目標とするプロはアーニー・エルスと母国の英雄KJチョイ。