記事
長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2008
松村道央「のんびり行きます」
確かに、海外選手の飛距離やパワーに圧倒されはした。
特に目を剥いたのは強烈なアゲンスト風にもかかわらず、「どんなときもまったく球がフケなかったというビジェイ・シン。
「・・・しかも直ドラですよ!!」。
自分ももっともっとトレーニングを積まなければと身につまされたが、しかしそのことで怖じ気づいたりはしなかった。
大ギャラリーの中でのプレーにも、「もっと痺れるのかなと思ったけれど」。
意外にも冷静にやれている自分に、自信を持ったという。
予選落ちこそ喫したが、大舞台を踏んだことで確かな手応えを掴んだ。
「今週は、練習ラウンドからほんとうに調子が良くて」。
帰国するなり優勝争いに加わった。
北の大地にも後押しされている。
土曜日にロンドンで一泊し、日曜日にヒースロー空港を出発。
月曜日に帰国して、いまもまだ時差ぼけに悩まされてはいるが、「なぜか、北海道に来ると疲れが飛ぶみたい」と笑う。
昨年の今大会がツアーデビュー戦。記念すべき第一戦で初の予選通過を果たしたあと、次のサン・クロレラ クラシックで10位タイ。
そして道内3戦目のANAオープンで初日首位。
「ここに来ると、視野が広くなるからかな。のびのびとプレーが出来る気がして。時間がゆっくり流れている感じ」。
相性の良い土地で、今年もまたチャンスを迎えている。
初シード入り、さらには「もう一歩上の目標」のツアー初優勝も見える位置でいよいよ最終日を迎える。
「・・・明日も、のんびりいきますよ」。
プロ3年目が余裕しゃくしゃくと言った。