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『スポニチカップU-23セガサミーオープンゴルフ 〜ゴルフ北海道スイングへの道〜』 プロ上位2名は木下裕太と中島徹
見事出場権を獲得したのは、木下裕太と中島徹だった。
木下は12番でのイーグルを含む6アンダーで17番を迎えた。
リーダーボードが目に入った瞬間、そこから急に弱気になった。
「自滅のパターンですよね」。
17番を3パットでボギーとし、18番はセカンドショットをバンカーにいれ、そこからも寄せきれず連続ボギー。一時はトップの薗田君を抜いて首位に立ったものの、上がり2ホールでスコアを崩した。
そして、プレーオフに回ることに。
失速の理由ははっきりとしていた。それは「プロの怖さ」。
早くプロになりたい。
もっと簡単に上に行けるだろう。
そんな甘い考えを持っていた。
昨年の10月で日本大学を中退し、プロ宣言。日本オープンでは予選通過を果たし、アマチュア時代には優勝争いもしてきた。
そんな自信がプロ入りを急がせた。
アマチュア時代にはなかった事にホールアウトしてつくづく思った。
「アマチュアの方が楽でした」。
今日、獲得した賞金は62万6667円。ミニツアーで賞金を獲得していて、初賞金ではないが、プロの重みを知った大会となった。
それだけに、アマチュアに負けて優勝できなかった悔しさもある。
「アマチュアに負けたのは情けないけど、薗田君は昔から知っている。やっぱり上手いです。けど、来年リベンジしますよ!」と雪辱を誓った。
一方の中島徹は、17番のロングでしっかりとバーディをもぎ取った。そこまでパープレーで、スコアも伸び悩んでいただけに、執念のバーディだった。18番もしっかりパーとし、プレーオフまでこじつけた。
プレーオフ1打目は右の林へ。そこから打ったセカンドショットは木に当たってしまうが、寄せてパー。そこで、高橋強平がボギーとし、プロの上位2名が決定した。
ホールアウト後に、「自分の中で精一杯のプレーでした」と話す。
プロになって1打の大切さを知った大会となった。