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サン・クロレラ クラシック 2008

上田諭尉(うえだゆい)「神様があらわれた!」

最終9番パー5は2オン2パットのバーディフィニッシュに、Vサインが飛び出した。難コースで1日6アンダーの単独首位スタートに、「今日は一生一(一生で一番)のゴルフです!」。

この日はスタート5分前に、思い切って変えたマレット型のパターがハマった。
「速いグリーン用です」。
加えて、この人のレッスンが良かった。

前半の12番で8メートル。1番で10メートルを決めるなど面白いようにチャンスを決められたのは、「俺が教えてやったからだろ?」とは、上田のホールアウトを出迎えたベテラン水巻善典。

今季から使い始めたミズノのアイアンは、距離感がバツグンに良くてティショットがフェアウェイさえ行けば、ピタピタとチャンスにつく。

しかしその分、パッティングが決まらない。
たまたま練習場で居合わせた水巻にダメ出しされた。
「それじゃ入らないよ、諭尉」。

言われるままに、水巻の示したカップに向かって3発打ったら、それぞれ20センチくらいの誤差で外した。
「まず距離感がまちまちなのがいけない。ばらつきを無くす練習をしてみるように」と言われ、今週に入って「いつもより5倍から10倍以上の時間」をパッティング練習に費やした。

さっそくその成果を発揮した好発進に、恩人を指さして「神さまが現れた」と上田。
笑ってその場を立ち去る水巻の背に感謝を寄せつつ「今週は遼くんに勝つよ!」とぶち上げた。

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