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JGTO TPC イーヤマカップ 2000

9番ホールまで終了して、2位の4打差の暫定首位に立っている伊沢利光

ほの暗い林の中で競技再開を待つ伊沢
 伊沢利光は、2度目の競技中断後ずっと考えていた。
 「あそこからどうやって打とうかな…」
 中断になる直前の4番ホールのティショットは、左の薄暗い林の中。枯れた松の枝が敷き詰められた箇所だった。
 「あれは絶対ボギーかダボだな…っていろいろ考えながら再開を待っていました。ずっと(競技再開を待っていて)じっとしていたから、ちょっとショットが左目に出てしまって。やっぱり、4番のセカンドは横のラフにちょんと出すだけで、第3打もグリーン左のラフで2メートルのボギーパットは入らなかった」
 このホールをダブルボギーとしたが、次の5番でバーディを奪ってすぐに取り返す。そしてさらに6番では残り157ヤードを8番アイアンで直接カップインしてイーグルとし、スコアボードをかけあがった。
 18時33分の競技中断のサイレンは、10番のティグラウンドで聞いた。2位と4打差の暫定首位つけたが、「差はあったほうがいいけど、まだあと27ホールあります」と冷静だ。
 「まだ、3日目の途中だからね、って感じですかね。それにしても明日6時半スタートはつらいですね。早く帰って寝なくちゃ。でも、ちょうど10番のティショットから再開できるのでよかったですよ」と、伊沢は、夕焼け空を背にして淡々と話した。

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