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ウッドワンオープン広島ゴルフトーナメント 2005

先週優勝の細川和彦は5打差の6位タイ

先週の日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップで4年ぶりにツアー通算8勝目をあげて、ひさしぶりに「嬉しい悲鳴」をあげた。
翌月曜日に届いたおびただしい数の花と電報。
自宅は甘い香りでむせかえるほどで、「家が、花屋になっちゃいましたよ(笑)」。

お祝いの電話の数も半端ではなかった。
応対している間にも電話が入り、すぐに電池が切れてしまう。充電している間に今度は山のように留守電話が吹き込まれ、それを聞いているだけで、また電池切れ。その繰り返しであっという間に1日が過ぎていった。
「勝つってこんなに幸せな気持ちになるんだってこと、忘れかけていた」と、しみじみとかみ締めた。

4年前に難病指定の潰瘍性大腸炎をわずらってから「自分はもう、二度と勝てないだろう」と、絶望した時期もある。
重い病いを乗り越えてつかんだ栄冠は、過去4回すべて負けていたプレーオフを、初めて制したものだっただけに「初優勝の次にくるほど嬉しかった」という。

しかも、最終日の夜にはかねてから親交の深い福岡ソフトバンクホークスの王貞治監督からじきじきに電話をもらい、祝福を受けた。
その日は対オリックス戦の前にテレビで細川のゲームを途中まで見てくれていたそうで、そのあとのデイゲームでは、チームが逆転優勝で、11連勝をあげた。
「“おまえが頑張っているからうちも頑張ろうと思ってね”って、言ってくださって。とても嬉しかった!」。

いい気分をそのままここ八本松に持ち込んで、今週も再び優勝争いに絡んできた。
青木功に以前、こんなことを言われたことがある。
「4打差くらいが、ちょうど逆転優勝しやすいんだ」。
その言葉を支えに、5打差の6位タイから2週連続Vのチャンスをうかがう。

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